文化の違いを理解しよう
強制するのではなく歩み寄る
尊重し合う姿勢が大切
近年は外国人エンジニアを採用する企業が増えています。また、新型コロナウイルスの影響でリモートワークをする機会も少なくありません。IT人材の確保に向けた取り組みが強化され、業界内のグローバル化が急速に進んでいる状況です。しかし、日本人エンジニアのみで開発している企業も未だに多く、外国人エンジニアと働いた経験がない人もいるでしょう。国籍が違えば当然ながら言語や文化も異なります。そこで重要なのは、文化の違いを理解することです。どういった違いがあるのかを理解した上で、多数派の意見を強制するのではなく、お互いに尊重しながら仕事をする姿勢が求められます。
企業が行うべき対策
文化の違いによるトラブルを防ぐために、様々な対策を実施する必要があります。お互いに異なる文化を背負っていることを理解した上で、歩み寄らなければなりません。そのためには、個人の取り組みだけでなく企業としての対策も求められます。
まず、業務内容を明示しておく必要があります。諸外国では、採用時に業務内容が定められているケースがほとんどです。そのため、業務内容が明確でなければ外国人エンジニアは困惑してしまい、モチベーションの低下にもつながります。あらかじめ業務内容を明示した上で、個々のタスクを把握できるようにしましょう。
また、コミュニケーションを取りやすい環境を整備しなければなりません。お互いの文化の違いを理解するためには、直接的なコミュニケーションが最も有効な手段です。日本の文化を押しつけるのではなく、なぜそういった習慣があるのかを伝えましょう。相手が理解できるように根気強く丁寧に説明してください。また、日頃から気軽に会話をすることが、信頼関係の構築につながります。オープンスペースを設けてコミュニケーションを取る機会を増やすなどの対策が求められます。
文化は違って当然
お互いの文化の違いを可能な限り早く理解し合うことが大切です。挨拶や礼儀など、それぞれの習慣を知ることで相互理解が深まります。文化の違いによってトラブルが生じると、ネガティブなイメージがお互いの中に根深く残ってしまいます。チームワーク悪化の原因になるので、それを未然に防ぐためにも早い段階から文化の違いを理解してください。
外国人と日本人で文化や習慣の違いがあるのは当然です。そして、どちらかが優れているわけでもありません。重要なのは、お互いに異なる文化や習慣を持っているという自覚を持ち、受け入れることです。そうすれば、物事に対する認識や考え方にギャップがあったとしても、トラブルに発展することはありません。
